今年も確定申告が無事に終わりました。
3年目のe-Taxでの確定申告は弥生の青色申告オンラインのおかげで全く問題なく終えました。
弥生青色申告オンラインは毎年改良され、とてもとても助かります。
今回は開業届の内容を変更しなくてはいけないので、引き続きe-Taxに挑みます!
「確定申告はスムーズに行えたし、楽勝」と思ったら…
またやられました。
ICカードリーダー代わりのスマートフォンで、マイナンバーカードで読み取りができません。
おおよそ3時間格闘の末、何とか開業届をe-Taxで申請できましたが、本当にe-Tax&JPKI利用者ソフトの組み合わせはクセが強いです。
おそらく同じように困る方も多いと思いますので、ぱんダリオンの苦労がどなたかの役に立つことを願って…
今回の解決までの記録を残します。
目次
前提1:e-Taxの種類とJPKI利用者ソフト
前提なのですが、e-Taxは三種類あります。
Web版とスマートフォン版は連動しているようですが、機能が限られています。
確定申告でしか使わないという方はこちらで十分ですし、デザインも見やすく、操作性はデスクトップ版より良いと思います。
ぱんダリオンは開業届など他の手続きもオンラインでしたいので、一番上のe-Taxソフト(デスクトップ版)を使用します。
前提2:JPKI利用者ソフトをダウンロード
e-Taxの種類に合わせて、JPKI利用者ソフト(Windows版)は2種類、スマホ版のモバイルJPKIがあります。
違う種類をインストールしても動作しませんので注意です。
ぱんダリオンは昨年インストールしたJPKI利用者ソフトが動作しなかったので、一度アンインストールして、改めてJPKI利用者ソフトVer3.4(Windows版・デスクトップ用)を再インストールしました。
同じページの下部にはEdge/Chromeブラウザ利用版)のダウンロードがあります。
こちらはe-Taxソフト(Web版)に対応するタイプなので間違えないように注意してください。
インストールしたら、指示に従って設定していけばOKです。
ぱんダリオンは開業届など他の手続きもオンラインでしたい&スマホをIC カードリーダー代わりにしたいので、
PCに「JPKI利用者ソフトVer3.4(Windows版・デスクトップ用)」
スマホに「モバイルJPKI」をインストールします。
前回はICカードリーダーを使用して大苦戦したので、今回は最初からスマホを使うことにしました。
前提3:今回はスマホをICカードリーダーとして使用
昨年インストールしてパソコンに入っているJPKI利用者ソフトの設定は昨年大失敗したので事前に設定し直します。
[確定申告e-Tax Windows] ICカードリーダーがJPKI 利用者ソフトで動作確認出来ない!JPKIポータルサイトの利用者クライアントソフトの利用方法というページを見ると「ICカードリーダライタを設定する」という項目があります。
Windowsスタートメニュー
↓
公的個人認証サービス
↓
ICカードリーダライタ設定
「ICカードリーダライタ設定」を開くと次のような画面になります。
ICカードリーダーを使用する場合は一番上の「自動検出」
または二番目の「PC/SC対応」を選択して、プルダウンメニューからお持ちのICカードリーダー名を選択すればOKです。
ぱんダリオンは、今回スマホを使用するので、一番下にある「Bluetoothの対応」を選択して、プルダウンメニューから使用するスマートフォンを選択しました。
最後に「設定」を押して終わりです。
いよいよ開業届を作成
開業届はe-Taxソフト(デスクトップ用)の
「作成→申告・申請等→新規作成→申告・届出→所得税→開業・廃止等届出」と選んで、あとは手書きと同じ要領で内容を打ち込んでいきます。
開業届の作成は難しくありません。
記入例を見ながら、入力すれば問題ないかと思います。
作成を終えたら、「署名可能一覧」に表示されるようになります。
そしていよいよ「電子署名」をするのですが…
ここから三時間の戦いの始まりでした。
トラブル: ICカードリーダー代わりのスマホが検出されない
30回以上電子署名にトライして、「ICカードリーダー代わりのスマホが検出されない」というエラーが出続けます。何が悪いのかと、設定や環境を見直します。
その間にチェックした項目は以下の通りです。
・パソコンとスマホでBluetoothのペアリングが出来ているか
・電子署名の有効性
・スマホのカバーやマイナンバーカードのケースを外してみる
・マイナンバーカードの読み取り位置
結局設定は合っていて、ケースも大きな問題ではないようです。
ICカードリーダーが検出ができない理由…
それは…マイナンバーカードの読み取り位置です。
結論:JPKI 利用者ソフトのクオリティが悪い!
解決策:「マイナンバーカードを読み取ったら、1ミリも動かさない。」
JPKI利用者ソフトの読み取り範囲があまりにも狭いようで、少しでも動かすと読み取りエラーになります。
3回に1回くらいの割合で、読み取った後に暗証番号の画面まで進みます。
でも少しでもずれようものならエラーになります。
何回もやり直し、30回以上はトライしてやっと電子署名が出来ました。
あとは送信可能一覧から送信して終了です。
受付システムにログインではマイナンバーカードログインと選択できますが、利用者識別番号とe-Taxの暗証番号でを選択しました。
e-Tax(Windows)での開業届けを提出するために、ICカードリーダー代わりのスマートフォンでマイナンバーカードの読み取りが出来なかった原因と解決までの道のりをまとめました。
確定申告がスムーズにできて調子に乗ったぱんダリオンが、開業届けの提出するために再度e-TaxとJPKI利用者ソフトで試行錯誤した記録です。
JPKI利用者ソフトのPlayストアの評価はさんざんで☆1.9です。
スマホでサクサク手続きする事に慣れている人にとっては、相当使い勝手の悪いアプリです。
ただ問題なくスムーズに進むこともあるようなので、もっと使いやすく改善され、オンライン手続きがさらに普及して利便性が上がればいいなと思います。
JPKI 利用者ソフトでの電子署名だけで数時間も試行錯誤した経験が、同じトラブルで困っている方の助けとなれば幸いです。