会社員からフリーランスになって気づいたこと2

 フリーランスになった今振り返ってみると「会社員の頃の大変さ」と「会社への有難さ」の両方が感じられるようになりました。

 給与所得以外から収入を得るようになるといつもの景色の見え方が変わります。
 やってみなければ気づかなっかたことです。

 行動するのは簡単なことではありませんが、行動しなければ見えないことがあります。

 会社を辞めて15年超。現在もスキンケアカウンセラーとして活動している経験が、独立や副業などに興味がある方や実際に始めるか迷っている方にとって何かの参考になるのではないかと思いました。

 後半は前半を踏まえての考え方の変化や、公私ともに行動にどのように影響したかについてまとめたいと思います。

気持ちや考え方の変化

 フリーランスになって能動的な毎日を過ごすことでストレスや不満はほとんど感じなくなりました

 なぜなら自分で多くのことを選択できる働き方だと、不満を言える相手(雇用主)は唯一自分だからです。

 会社員の時は意見したところで、すぐに何か変わることはありません。
 何年言い続けても変わらないことがほとんどで、いつの間にか口に出すことすら意味なく思え、さらには考えることすら止めてしまいました。


 フリーランスになって一番楽になったのは、方向転換したかったら自分の選択を変えればOKという事です。

 そうして能動的な行動パターンに慣れると公私ともに気持ちに変化が表れました。

  • 時間に余裕が出て、それが心にも影響した
  • 自分の価値観、好きなこと、やりたいことを考えられるようになった
  • 気持ちの切り替えや心身の健康を保つ習慣が身についた
  • お金についての知識が増え、不安が減った
  • 大切な「もの」「人」「こと」がわかるようになった
  • 価値観に基づいた優先順位をつけられるようになった

 自分で選択するためには様々な情報収集や知識が必要です。
 その為テレビ、新聞、インターネットや人づての情報の見方もそれまでとは大きく変わりました。
 
 そして情報や知識が増えて仕事に向き合うことができるようになると、それに伴って自分と向き合う時間が増えていきました。

 今まで時間的な拘束が大きかったこともあり、忙しさにかまけて損なっていた身体の不調や精神的なストレスを事前に防ぐ行動が増えました。

 「仕事の疲れを癒すため」の休日が「大切な人や物事に接する時間」に変わり、その結果としてQOLも格段に上がったように感じています。

 収入が大きく増えたとは言えない当初でも、時間と精神的な拘束が減ることで気持ちの余裕ができました。

 それまでストレスの一つだった通勤電車での移動時間すら今では貴重な作業時間となっています。

 スキンケアカウンセラーという仕事柄もありますが、フリーランスになって「時間」「人とのつながり」「健康」について考えられる余裕ができたことが大きかったと思います。
  

消費、購買行動の変化

 仕事とお金は切っても切れないので、しっかり向き合わないと大変なことになります。
 プライベートのお金についてはそれまで何となく管理していましたが、今では全く違う向き合い方になっています。

 生活に必要な固定費、社会保障、税金や保険などの基本的なものから、日々の購買行動においても自分の価値観と照らし合わせて何にいくら使うか、または使わないか決めます。

 私にとってお金を使うという事は自分の価値観に合った商品やサービスなどを購入することで、その商品やサービスに関わる人や企業を応援するという意味があると思っています。

 そのため単純に「安くて良いもの=買いたいもの」という考え方はなくなりました。
 例えば全く同じ商品の二択だったらもちろん安い方がいいに決まっています。
 でも同じアイテムだけど違うメーカーのものだったら、やはりそれは価格だけでは比較できないのです。

  •  その商品が本来の価値に見合った価格設定をしているのか
  •  ブランドの価値を除いたとしてもその物自体に見合った価値はあるのか
  •  本来の価値より安売りしていないか

 素材、原料、手間のかけ方、広告や人件費など企業としてその商品に対する思いと、商品を手に取るまでにたくさんの人が関わっています。

 例えばいくら「安くて良いもの」でも本来の価値を下回って販売し、その結果人件費を削り、労働に見合った賃金を払っていない企業が販売している商品だったら買いたいとは思いません。

 もちろん必ずしも正しい情報を得ていて、見極める事が出来ているかはわかりません。ただ自分の購入するものについて少しでも興味を持って調べ、できるだけ心地よいものに囲まれて日々過ごしたいと思っています。

 そうして私にとって価値の高い、優良な企業が長く健全な経済活動をしてくれればいいなと思います。

お金に対する考え方の変化

 お金の話はする相手を選びますが、大切な人とはなるべくオープンにするようにしています。
 お金なしでは暮らせないですし、お金が絡むトラブルはやっかいなので事前に価値観を共有するためです。

 サラリーマンの節税と言えば住宅ローンが一番身近ですが、会社員の時はなぜか企業や自営業が節税すると「まるで脱税でもしてるか」のような悪いイメージを持っていました。

 しかし節税は経営する者としては、当然する必要があります。
 もちろん払うべき税金は払う必要があります。しかし国や自治体などで認められている給付金や補助や控除は自分で調べて手続きをしないと対象にならない事がほとんどで、知識がなければ払う必要のない税金を払うことになってしまうからです。

 国や自治体の方から

担当者Aさん
担当者Aさん

あなたは対象だからこちらで手続きしました。
何もしなくても大丈夫ですよ。

というようなことは決してありません。
 自分で調べて申し込めば対象になっても、知らなければ損する仕組みになっていると痛感します。
 この仕組みはフリーランスでも会社員でも関係なくですが、フリーランスの場合はある程度の収入が得られるようになったら、信頼のおける税理士さんなどを見つけておくのがベストだと思います。


 以前は全く無関心で、税金や社会保険、雇用保険なども会社が手続きするように教えてくれて、最低限のフォローはしてくれたので自身は知識なく言われた通りにしているだけでした。


 会社員という働き方に慣れ過ぎると、会社が細かく丁寧に管理してくれることが受動的な思考に繋がり、安定と安心を得る代わりに自分で考える力を持ち損ねて判断が鈍っていたように思います。
 

 お金がどのように回って自分たちの収入や社会保障に繋がるのか、税負担、政治や社会情勢等々。
 フリーランスになって必然的に情報収集力がアップして、さらに思考力がつきました。

「身体は資本」の重要性

 会社員の時は多少の不調なら普通に働いていました。
 生命保険や医療保険にも入っていましたし、もし入院したとしても休業補償もあるのでさほど不安はありませんでした。

会社員からフリーランスになって気づいたこと1

 一方でフリーランスは正に「身体が資本」です。

 スキンケアカウンセラーとい仕事柄もあるかと思いますが、健康には人一倍気を遣っていると自負しています。
 身体を壊して仕事ができなくなったら、すぐに収入はなくなってしまうからです。

  年とともに受け入れるのは当たり前といわれる「老化」と言われることも(個人差はあるものの)メンテナンス次第で長持ちするのではと考えるようになりました

 なぜならお肌の相談を受けていると「良かれと思って行っているスキンケアで痛め、自ら肌の老化を進めている方」は非常に多いからです。

 健康なお肌作りを目指すスキンケアの方法を提案することでトラブルが出にくくなります。日々の小さなメンテナンスで健康な肌を保っていると60代、70代と年齢を重ねるほどに同年代の方との差が大きくなります。

 肌も体の一部です。
 ですので今まで自分が良いと思っていた行動や習慣も常に新しい情報を取り入れながら見直しています。

 自身の身体についてもプロの方にアドバイスを受けたり、力を借りたりすることも必要に応じて検討します。
 例えば自分のオリジナルの歯で一日でも長く過ごすために定期的なメンテナンスをしています。

 自分の身体を大切にケアしながら使うことで、与えてもらった身体で出来るだけ長く健康に過ごしたいです。

まとめ

 「会社員からフリーランスになって気づいたこと2」は気持ちや考え方の変化についてまとめました。

気持ちや考え方の変化

・消費、購買行動の変化

・お金に対する考え方の変化

・「身体は資本」の重要性

 人生の三分の一を占める時間をどう過ごすかは残りの三分の二に大きく影響します。

 「お金」「時間」「健康」「人との関わり」
 私の中でフリーランスになって、会社員の時より良くなったなと感じている事です。

 こればかりはやってみないとわからないので、興味があれば雇用者以外の働き方を経験してみることはおすすめです。

 最初から大きなリスクを取った方法を選択しなくても、小さく副業などから経験し収入を得られるようになると何か気づきがあるのではと思います。

 今回のまとめが独立や副業などに興味がある方や実際に始めるか迷っている方にとって何かの参考になれば嬉しいです。

 

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