ぱんダリオンはスキンケアカウンセラーという仕事柄、日頃から美容・健康に関する情報に触れるようにしています。
しかしこれだけ情報が溢れていると「何が正しいのか」「自分に合ったものはどれか」を判断するのは難しいなと感じる事が多くなりました。
前半の「誰にでも合う美容法はありません 1」ではその理由をまとめました。
もちろん探すのが難しいからと言って「キレイなお肌になりたい」「年を重ねても若々しく健康的にありたい」と思う気持ちに変わりはありません!
そのため後半は「判断の助けとなるポイント」「合うを探すためのヒント」をお客様に相談されたときにお答えする内容を基にまとめてみます。
目次
判断の助けとなるポイントは?
商品やサービスを選ぶ時に初期段階で確認したいポイントです。
一概にこれに当てはまったら「ダメ」とか「大丈夫」という訳ではありませんが、判断の一助にはなると思います。
はっきりと断言し過ぎるものは疑う
そもそも正解がないはずの美容・健康分野で「確実に」「誰でも」「これだけでOK 」など…断言するものはまず疑った方が良いです。
もちろん実際に使った上で自分に合うと判断された方はそれで良いと思います。
ただあまりにもはっきりと断言するのは、商品やサービスに対する自信のなさの裏返しであることが多いです。
またはっきりと言い切れるはずのないことを言い切ってしまうことに疑問を感じる必要があります。
本当に自信のある商品やサービスであれば、過度な表現で引き付ける必要はありません
ロングセラー商品は安心度が高い傾向
ロングセラー商品で、成分や原材料がほぼ変わらずに製造されているものは比較的安心度が高めです。
なぜなら昔ながらの商品は、製造方法や成分などがシンプルで余計なものが含まれていないものが多いからです。
今は保存期間を延ばすためだったり、見た目や香り・使用感を良くする目的で、本来は肌に必要のない成分が足されています。多くの成分を添加すればするほど、肌トラブルを起こす確率は上がります。
もうひとつロングセラー商品が安心度が高い理由は、長い期間によりたくさんの人が繰り返し使った上で支持しているからです。
美容という分野は華やかで魅力的な広告が多く、つい新しい成分が配合されたものや話題の美容法をやってみたくなるものです。
ただ肌がデリケートな人やこだわりのある方は、すでに使用している人の感想やデータがより多く揃っている商品の方が安心して使用できるというのは納得できるのではないでしょうか。
「新しい商品やサービスは✕」「ロングセラー商品は〇」という単純なものではなく、判断材料の一つになるという事です。
誠実な対応をしてくれるか
「美容と誠実な対応って関係ある?」と思うかもしれませんが、個人的にはとても重要だと思っています。
化粧品を長年販売していると、美容部員とか販売員というものに対しての信用は相当低いと身につまされる日々です。それほどにお客様に信頼されるような対応が出来ている販売員やメーカーが少ない業界なんだと感じています。
化粧品でも美容でも、緩やかではありますが体に直接作用するものです。
それなのに信頼のおけない対応をする美容部員や販売員、メーカーが扱う商品やサービスを安心して使えるでしょうか?
カウンセリングなどで十分に話を聴いてくれるか
専門用語を使わず、わかりやすい言葉で説明してくれるか
質問に対して適当に済ませたり、話をすり替えたりしてないか
正確な回答をくれる努力を惜しまないか
不安や納得しないまま販売を推し進めないか
トラブルが起こった時の対応は誠実か
最近はクレーム対応の研修や社員教育などで、トラブルへの対応は徹底されている会社がほとんどなので大きい企業では心配はないかと思います。
ただ美容や健康については返金や交換にスムーズに対応してくれるだけでは安心できません。
消費者目線で肌や体への影響を気遣うような、誠実な対応をしてくれるかというのは重要なポイントです。
「合う」を探すためのヒント
無理なく続けられるか
誰でも一時的な美しさや健康を求めている訳ではないとは思います。
これから先もできるだけ美しく、健康にと考えるなら「習慣にする」「継続する」ということと切っても切れません。
そのうえで重要なのは「無理なく続けられるか」です。
普段の生活に取り込めるか
価値観にあっているか(金額、時間や手間など)
「楽しい」「気持ちいい」などプラスの気持ちになるものか
一人でなく一緒にやる人、応援してくれる人がいるか
状況が変わった時に見直しができる、相談できるか
ぱんダリオンは10年、15年と長くお付き合いするお客様が多いのですが、「習慣を変えること」「継続すること」は非常に難しいと実感しています。
そんな中で必要不可欠なのが「無理なく続けるためのポイント」です。
「楽しんで」「気持ちいい」というプラスの感情は無理なく自然に生活に取り込める要素です。
それにいくら良い商品やサービスでも、手間や金額が自分の価値観とかけ離れていると継続できなくなってしまいます。「なりたい自分に近づくために少し頑張る気持ち」と「手間や金額などのコスト」のバランスをその時々で見直せるものであれば継続しやすいと思います。
美容に対する価値観が合っているか
ぱんダリオンは価値観について今までも触れているのですが、これを知っているか知らずにいるかでかなり差があると思っています。
例えば美容に対する価値観は以下のようなものです。
- 本格的・じっくり or 簡単・手軽
- 化粧品の価格帯
- 毎月かけられる金額はどのくらいか
- 積極的に肌トラブルに対応したいのか or 現状維持でいいのか
「価値観」はどこに向かうのかという道しるべとなります。
価値観を知ることで、やみくもに探すよりも「合う」ものが効率良く見つかる可能性が高まります。
口コミや友達の紹介などで化粧品を探す人は多いと思いますが、その方と肌質や肌のタイプ、さらに価値観までも同じとは限りません。
自分の価値観を知っている人や、価値観の近い人が紹介してくれる物を優先して試してみるのはおすすめです。
知識と経験のある専門家の意見を参考にする
「自分に合う」美容に出合うには、やはり実際に試すことに尽きます。
なぜなら最終的に「合う」かは、自分で実際に触れて初めてジャッジできるからです。
ただ全ての化粧を試すのは現実的ではないですよね。
そこで効率的なのは、やはり知識と経験のある専門家や信頼のおける人の意見や情報発信を参考にすることです。
専門性のある人の意見や情報を聴いていると「なぜこのようなアドバイスをするのか」理由や原因、根拠などに共通点がある事がわかってきます。
さらに自分の経験と照らし合わせていくと、だんだん「自分に合う」と感じる条件に共通項があることに気付くはずです。
科学的なデータなどは難しい内容が多いのですが、目で見て確認できる情報は納得感があります。
ぱんダリオン自身もお客様の記録やデータはカウンセリングの判断の材料として重視しています。
まとめ
前半の「誰にでも合う美容法はありません 1」でその理由を。
後半は「判断の助けとなるポイント」「合うを探すためのヒント」をお客様に相談されたときにお答えする内容を基にまとめてみました。
判断の助けとなるポイントは?
はっきりと断言し過ぎるものは疑う
ロングセラー商品は安心度が高い傾向
誠実な対応をしてくれるか
「合う」を探すためのヒント
無理なく続けられるか
美容に対する価値観が合っているか
知識と経験のある専門家の意見を参考にする
美容において最終的に「合う」かどうか判断できる自分だけです。
何を選んだとしてもパーフェクトはありませんし、常に更新されていく情報の中から探し当てるのは簡単ではありません。 ただこれだけ質の良い美容法や化粧品がある日本で「自分に合うもの」はないと最初から諦めるには勿体ないなと思います。
なぜなら「自分に合う」美容・健康法を見つけて、いくつになってもその年齢なりの若々しさを保っている諸先輩方を目の当たりにしているからです。
今回の内容が「自分に合う」を判断するための一助となれば嬉しいです。