フリーランスなりたての時に気をつけていた事-2

リモートワーク

 会社を辞めてフリーランスになった時に、今までの仕事の進め方とは違い、常に能動的に行動しなければ何ひとつ進まずかなり戸惑いました。

 時間や行動を管理することに慣れた今は適度に休みを取り、自分にとって心地よいバランスが出来ています。

 いつも何かに追われるように感じていた初期の頃に気をつけていた「行動」と「自己管理」について振り返りながら、フリーランス15年超の経験の中でたどり着いた今の考えを合わせてまとめてみました。

後半は「自己管理」についてです。


 前半の「行動」についてもご覧くだされば嬉しいです。

リモートワーク フリーランスなりたての時に気をつけていた事 -1

時間管理と心のメンテナンス

時計ピンク1

 会社から離れて最初の壁は自己管理の難しさでした。

 フリーランスは自己管理なしでは成り立ちません。自分以外に誰も管理してくれる人は居ませんし、指示や注意、周りからのプレッシャーすら会社員より格段に少ないです。

 良く言えば「自由」つまり全て[自己責任」です。

 最初はこの「自由」の中で「何を、どうやって、いつまでに」すべきかもわからず正に目隠し状態でした。

 自己管理は出来る方だと思っていましたが、実際は全く出来ていないことに気づきます。

 そこでまず自分なりにルールや決まりを設定することにしました。

時間管理に慣れる

 会社に勤めている時は自分で自由に出来る範囲は限定的でした。

 様々なことが決められていて、その中で行動していました。

 今思えば自分の役割以外の部分は同僚や上司、会社組織を運営するその他多くの人が気づかないうちにやってくれていることがたくさんあったんだと気づきます。

 例えば身近なことでは、

  • 勤務時間
  • 残業時間
  • 休憩時間
  • 休日、有給制度、お盆休みや年末年始などの連休の設定
  • 仕事内容、所属先
  • 給料 
  • 取引先、顧客、仕事仲間や同僚の選定、契約
  • 仕事のタイムスケジュール、締め切り(納期など)の設定 
  • 予算や経費などお金のやり繰り
  • 契約内容、仕事上の規則の制定
  • 理念、目的や目標
  • その他仕事に必要な手続き(公的な手続きや法律の順守について) 等々

 挙げたらきりがない程何から何まで決められていました。

 もちろん当時の私は

ぱんダリオン
ぱんダリオン

会社に勤めてるんだからそんなの当たり前だよ。

 と、何の疑いもなかったです。

 しかしフリーランスになると何から何まで、今まで考えなくて済んでいたことも自分で考えて対応する必要があります。

 これは経験してみて初めて気づいた事なのですが、何も基準がなくて判断するというのはかなり大変です。

 それほど忙しくない時は適当にこなせていても、徐々に困惑してきました。
 基本となるタイムスケジュールがないと様々な業務の優先順位もつけにくいのです。

 その場しのぎでやっていたら余裕がなくなって、体力的にも精神的にも追い詰められた時にあっという間に対応ができなくなってパニックです。

 そこで基本的な「時間」を設定することにしました。

 まずは「対外的な時間」「自分の中での仕事時間」の二つです。
 お店の「営業時間」と開店準備や閉店準備を含めた「勤務時間」のような感じです。

対外的な時間を決める

 一番最初に決めたのは

  • 営業時間
  • 問い合わせへの対応時間
  • 定休日
  • 年末年始などの連休の設定 …等々

 一人ですべて対応するのが前提なので、大企業と全く同じようにはもちろんできません。

 時間も体も能力も足りないし、今の自分に出来る範囲で「楽をし過ぎるでもなく、無理し過ぎるでもない」程よい設定をする必要があります。


 そこで最初のルールは前職に近いルーティンに決めました。

  • 月曜日から土曜日の10:00~20:00は営業時間
  • 8:00~20:00に来たメールやLINEのお問い合わせは基本当日返信
  • 日曜、祝日は休み

 慣れてきたら多少曖昧になってもコントロールできるようになりますが、最初は時間をしっかり決めて自己管理することが大切です。

一人で完結する仕事の時間やルールを決める

 対外的な時間を決めると仕事の大まかな流れができるので、次に「自分の中での仕事時間」を決めます。

例えば

  • 始業~終業時間
  • 休憩時間
  • 休日
  • その他ルールの設定 等々

具体的には次のような感じです。

  • 8:30~10:00は事務作業の時間
  • 昼休み一時間
  • 20:00以降の問い合わせは翌営業日扱いとする
  • 月に4日休日を取る
  • 電車での移動時間はメールやLINE、スケジュールの調整や確認
  • 月に3日、平日に作業出来る日をつくる
  • 毎週月曜の朝にスケジュールを調整、見直す日を設ける
  • 仕事の時間は仕事に繋がる行動しかしない
  • 休日は仕事のことは一切しない

 「対外的な時間」内だけで仕事を収めようとしても、集中して行いたい作業や勉強などは思うように進みにくいからです。
 深く考える必要がある事や何にも妨げられることなく済ませたい作業などをする時間はどうしても必要です。

 他の業務との兼ね合いやスムーズにいかない時、トラブルが発生する前提で少し余裕のあるスケジュールを組むようにしました。

 フリーになると仕事は自分で探して、交渉して、作らないと、ずっと暇でもちろん収入にもなりません。

 携帯電話に直接連絡が入るので、休日や朝早い時間、夜遅くに電話やメールがなることは当たり前で、自分で全て対応する前提で設定をしておかなければ身体を壊します。
 休もうと思えば何連休でも取ることができますが、その分収入は減るばかりです。

 さらに調子が上がっている時は1ヶ月休みがなくても平気ですが、落ち込んだりうまくいかない時に自分から行動を起こさなければ誰も助けてくれません。

 時には

ぱんダリオン
ぱんダリオン

フリーランスは自分には合ってないのかな。

やっぱり会社員の方が合っているのかも…

 と弱い心が出てきて、結果が出る前に諦めたくなってしまいます。

 始めたばかりのうちからネガティブなことを考える時間があるということは時間に余裕がありすぎです。そういう時はスケジュールを埋め、とにかく行動する時間に充てます。

 基本的な時間管理が出来るようになると後は慣れです。
 自分の時間と能力、目標に合わせて日程を組み行動し、途中修正をしていけばOKです。

リモートワーク フリーランスなりたての時に気をつけていた事 -1

心のメンテナンス

タピオカミルクティ

 フリーランスを継続し安定して収入を得るには、落ち込んで動けなくなるようなことがないよう気持ちを切り替えたり、心のメンテナンスは必要不可欠です。


 頑張り過ぎて体調や精神的に不調が出てしまうことも長い視野で考えればマイナス。
 なぜなら会社員と違い休業保障や雇用保険など仕事ができない時の保障はないですし、大きな病気を患って働けなくなってしまったらそれこそ後の祭りです。

 そこで必須なのは日頃から自己管理のために、行き詰った時の対策や気持ちを切り替える方法を見つけることです。

行き詰まった時、迷った時

 フリーランスは「自由」ですが「孤独」と表裏一体です。

 その為うまく行っている時もうまく行ってない時も、人と接し、広く意見を聞くことは大切です。

 仕事の相談をする相手は自分より経験のある方で目標となったり、この人からぜひ教えを乞いたいと思えるような方にお願いする必要があります。

 同じような経験値の方だと話しているうちに問題を見失ったり、聞いて貰ってすっきりするだけで何も進展していないことが多いからです。
 会社員の時も同期は一緒にいて楽しいし、心強いけど、相談するなら経験値の高い先輩や上司というのと同じ理由です。


 自分でも何が不安かわからないうちに、感情を吐き出していいのは身内や親友などごく限られた人だけです。
 感情をぶつけられてもまた私に会いたいと思ってくれるのは、良いときも悪いときもずっとそばに居てくれるような家族や仲間だけで、仕事上の関係者で信頼関係の深さが曖昧なうちに、うっかり話すとせっかくの関係が破綻してしまいます。

 私も最初のうちは話していい人と話すべきでない人、内容やタイミングを判断できず失敗を重ねていました。
 どちらかというと感情豊かな方なのですが、仕事上の関係は感情に左右されると本質を見失います。

 ですので感情のコントロールするために気持ちの切り替えをする方法や客観的に自分を省みる方法を探しました。これは人それぞれ違うと思いますが、私の場合は次のような方法を実践しています。

リモートワーク フリーランスなりたての時に気をつけていた事 -1

気持ちが落ち込んだり、ネガティブになった時

 自由を得た代わりに、どこにも所属していない不安が沸き起こることが度々あります。
 一人ぼっちで、頼る人が誰も居ないような気持になることもありました。

 そんな落ち込んだりネガティブな時に私が積極的にしていたのは以下の通りです。

  • 自然の多い場所でウォーキング
  • 神社にいく
  • 本を読む
  • 感情を書き出す
  • 信頼できる人に会う

 例えば一杯ずつ丁寧にコーヒーを入れてくれるような落ち着いた喫茶店に行き、とにかく本を読みました。人気のあるビジネス書や自己啓発、心理学、小説‥などジャンルは幅広く様々です。

 本を読むといろんな方の考えや知識に触れることができ、そのうちだんだんとこの意見は自分と近いとか、これは違うとか、自分ならこう考えるというような自分の軸が出来てきます。
 

 感情を出すなら紙に書くというのは気持ちがすっきりして非常におすすめです。
 誰に見せるわけでもないので思いつくままに書き出してみます。

 その後で大切なのはアウトプットした感情を客観的に見てみることです。
 1分、2分と時間が経つにつれてどんどん冷静に考えられるようになってきます。

 さらにネガティブな感情を吐き出した紙は最後に破いて捨てるとすっきりしておすすめです。
 断捨離を終えた時のような気持ちです。 


 その時に気づいたことは別途メモやマインドマップなどに書き留めていつでも見返せるようにします。

 私の性格を良く知っている人に話して意見を貰ったり、背中を押して貰ったりするのはネガティブな気持ちが落ち着いて「動き出さなきゃ」と思えた時です。

まとめ

  後半はフリーランスなりたての時に戸惑ったり、不安を感じた時に気をつけてしていた「自己管理」について振り返りながら、今の自分の考えも合わせてまとめてみました。

 せっかく一大決心をして挑戦したフリーランスの仕事を継続するために

  • 自己管理 → タイムスケジュールを作る、心身の整え方を把握する

 について書き、それぞれ具体的に例をあげてみました。

時間管理の流れ

  1. 対外的な時間を決める
  2. 一人で完結する仕事の時間やルールを決める
  3. 時間管理に慣れる

心のメンテナンスについて

  1. 営業時間、就業時間、休日を決める
  2. 仕事とプライベートで分ける
  3. 気持ちの切り替え、ストレスの発散方法を身につける

 最初の内は仕事に集中し、休日は仕事から離れ心と体のメンテナンスに充てる。

 自分で決めたことはやる、できなかったら対策や問題点を確認して改善を繰り返します。

 

 最近は適宜発散するようになっているので、感情的になったり、ひどく落ち込むようなことはほとんどなくなりました。

まずは自分を大切に、そして周りも大切に

 たとえ一人で仕事していても、全く他の人の力を借りずに仕事は成り立ちません。
 自分自身を尊重できないと、相手のことを心から尊重する方法がわからないと実感しています。

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